タイトル BURAI上巻(PCE版は八玉の勇士伝説)
機種 PCエンジン、PC98等
メーカー リバーヒルソフト

■Review■
現在日本のパソコンゲーム市場は一部を除いて18禁ゲームで溢れ返るだけではなく一部のメーカ-を除くと粗製濫造された酷いゲームを作る会社ばかりだ。

しかも数少ない並以上のゲームを作るメーカーはメーカーでPC→イベント追加でコンシューマー移植→コンシューマー版を逆移植やファンディスクに次ぐファンディスクを乱発とユーザーを舐めまくった商売をしている。いい加減18禁ゲームバブルが弾けてとりあえず粗製濫造ゲーメーカだけは無くなって欲しいと思う今日この頃だ。

まぁそんな愚痴はどうでもいいとして、そんな状態になるPC98以前のパソゲー市場は名作RPGが多数発売されていた。「イース」「ドラゴンスレイヤーシリーズ」「英雄伝説シリーズ」「エメラルドドラゴン」「ラストハルマゲドン」等の名前を聞くだけで泣けてくるような名作たちばかりだ。まぁこの頃はPCなんて高級なものは持って無くて上のゲームも大半はコンシューマ移植版しかプレイしてないのだが…まぁ話を戻そう。

そのRPG絶頂期に発売されたのが今回レビューする。「BURAI〜八玉の勇士伝説〜」だ。この頃のゲームには超大作なんて言葉は無かったと思うが、このゲームは超大作といっても不思議ではない作品だ。とこが超大作かというとまず気合の入ったビジュアルデモ、その時間なんと30分!!!これだけ長いと逆にストレスが溜まりそうだがプレイ前にテンションを非常に盛り上げてくれる。

さらにスタッフもアニメ版聖闘士聖矢の原画家荒木&姫野コンビを絵師に抜擢し、音楽も当時流行っていたらしい(自信なし)SHOW-YAを起用、そしてシナリオが当時ラストハルマゲドンで有名になった飯島健男と一流スタッフを揃えた超大作といってもいいだろう。

しかしこれだけのスタッフ揃えながら同時期に発売したドラゴンナイトに売り上げ負けたんだよなぁ。
今のパソゲーが18禁で蔓延してる原因はこの事が原因かもしれないなぁ…。まぁそんな過ぎ去ったことを一々考えても仕方ないか…

でもゲームこのゲームその物は非常に面白い。ドラナイは本家ではなく駄移植らしいPCエンジン版しかやってないので比べようが無いかもしれないがそのマイナス分を抜いてもBURAIの方がずっと面白いと俺は思う。

何故そこまでBURAIを評価するのかというとシナリオ力が非常に高いからだ。話の展開としてはドラクエ4のように各キャラごとに章分けされていて最終章で全員集合ってパターンだ。各章だけでも個性揃いのキャラで非常に楽しめる。しかもキャラの特徴を掴む前哨戦ではなく、既にキャラ同士の因縁めいた複線が貼られている。まぁネタバレになるんで言わないが俺は先が気になってプレイが止まらなかった。この単純な勧善懲悪で終わらないストーリーは非常インパクトがある。これが飯島健男シナリオの真骨頂だ。

しかしなぁ、シナリオはいいのだがシステムが凄ぇかったるいのよ。ダンジョンは複雑だし。敵が強いからストレスが溜まる、さらに味方の強さのバラつきが激しいから後半でも育て方によっては数回の攻撃でやられる仲間がいるし。章によっては回復能力持ちキャラ無しでゲームを進めるとかシナリオ重視のゲームの癖に先に進ませない気で満々だ。

しかも戦闘は後半になると仲間が八人いるのにオートターゲットが無いから一々コマンド入力するのが面倒でさらにストレス倍増する。ストレス軽減の為かマップを歩いているだけで経験値が手に入ったりするので道に迷ったストレスは軽減されるがそれを引いても辛いものがある。ここの所はやっぱり時代を感じる…

ただゲームを終えてみると面白かったと素直に思った。流石に最近のゲームしかやってない人には進めれる物ではないがSFC位のRPGをプレイしてきた人なら十分やれると思う。システムはとにかくシナリオは今でも通用するぞマジで…

ただ今更BURAIをプレイするのは困難なんだよな…。一応PCエンジン、スーファミ、メガCDにも移植されているがまた出来が良くないんだこれが…。PCエンジン版は変にアニメや声にこだわったせいで文が端折られてしかも声が早口だ。このせいで見せ所のシナリオがかなりしょっぱくなっている。さらにSFCの出来は論外と言っていいほど酷い、救われない状態だ。あとメガCD版は未プレイなので知らん。まぁ今ではプロジェクトEGGでプレイ可能なのでそれで遊ぶのが一番だろうか。

でも
PCエンジンに関しては下巻の出来はパソコン版より上なので上巻は下巻を楽しむための苦行と思ってプレイするのもアリかも知れない。とにかく結構辛い部分も書いたがとにかく言いたいことはただ一つ!!!

飯島健男(元?)社長、BURAIリメイク発売するのを期待しています。


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