タイトル 学校であった怖い話
機種 スーパーファミコン
メーカー パンドラボックス

■Review■

俺は基本的にB級ゲームを好む傾向がある(念のため言っとくが有名ゲームが嫌いではない)。今回レビューする学校であった怖い話も典型的なB級ノベルゲームだ。大体サンノベはチュンソフトのゲームを除いたら個人的に面白いと思えるのはこれ位で他はB級以前の微妙なゲームばかりだ。今じゃサンノベはギャルゲー以外ではほとんど見ないしな…

一応この作品はゲームの出来だけで評価するとチュンソフトにも負けない位だ。舞台はとある高校の新聞部の新入部員が怖い話の記事を書くため6人の生徒から好きな順番に話を聞くのだがこの怖い話のバリエーションが凄い。6人の話を好きな順番に聞けるのだがこの順番によって全く違う話が聞けるのだ。単純に計算すると6x7で42通りの話があり。さらに隠しシナリオがあるので50近い話がある。そしてその一話一話が選択肢で分岐していくのだから文章量は凄まじい。正直100週近くやった気がするが未だに読んだ事無い話に遭遇することがある。それ位の分量だ。

シナリオの量は凄いが質はどうかと言うとこれも申し分ない。シナリオライターは俺の好きな「BURAI」や「龍騎兵団ダンザルブ」の飯島健男で今回もしっかりしたシナリオを読ませてくれる。怖い話ってタイトルに付けるくらいで話は
本当に怖い。初めてこのゲームやった時は怖くて後ろに空間を作れなくなった位だ。(超へたれ)またシナリオによってはAVG風になったりするので本当に侮れない

6人の生徒達のキャラクターも立っている。兄貴肌な男、根暗男、トイレ好きのデブ、ふざけた男、怖い女、明るい女、とバラエティ豊かだ。シナリオによって設定が異なったりするが根本的な性格は変わらない。なので何週かするとキャラの性格がつかめてきてさらに楽しめてくる。

話は学校であった怖い話となんで怪談話が大半だがそれだけではなく。全く怪談ではない生理的に怖い話も結構ある。特に狂ったストーカー女の話は本気で怖かった…。こんな今なら確実に規制される話が沢山だ。

背景人物はほぼ実写になっている。SFCなので粗めになっているがこれが幸いして生々しさを感じ怖さを引き立てている。後に出たPS版は全体的に綺麗になって怖さが半減してたしな。ただ容量の都合上没になった画像があったらしく結構使いマシの画像があったのは残念だ。特に気になったのであるシナリオでは死体だったのに別のシナリオではただ寝てる人ってのは流石にどうかと…

音楽も怖い雰囲気を醸し出してシナリオを引き立てていて正直音楽だけ聴いていても怖くなってくる。怖いだけではない名曲も多々あり音楽のレベルは高い。

ここまでだと何処がB級サンノベなんだと思われそうだが、それはここから説明していく。つーか怖い話オンリーのサウンドノベルって時点でB級臭一杯だろ。まぁその辺は好みなんでスルーしよう。

上で述べたとおり背景人物は実写なのだが予算の都合か人物は全て社員と悲壮感が漂っている。なので至る所に高校生に見えない人物が出てきて思わず突っ込みたくなってくる。でも役者を使い高校生に見える面々になったPS版より老けてるSFC版の方が雰囲気出ててしっくり来るのは何故だ!!!

ここまで散々B級B級って言いながらB級部分は老けてる役者(社員)と怖い話を聞くだけって所くらいで全体的にはレベルの高いサンノベなのでこうなると役者が社員じゃなくなったPS版は良いのかと言うと、これが微妙なんだよなぁ。上でも書いたが背景が小奇麗になって生々しさが半減してるし、音楽のアレンジも微妙だ。しかもPS版はプレミアがついていてヤフオクでは一万以上で取引されている。改めてヤフオクで調べた時にこんなに高くなっていたのかと本気でたまげたぜ…。なので値段も含めて今から始める場合にはSFC版を進める。役者が老けてると思っても俺見たいにすぐ慣れるはずだ。そこさえ何とかなればこれ一本で一年は楽しめるぞ。あ、怖い話が駄目って人は無理だぞ。本気で怖いから。





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