タイトル ヘラクレスの栄光3
機種 スーパーファミコン
メーカー データイースト

■Review■

「クロス探偵物語」は今まで数多くの探偵ADVが出たがその中でもTOPクラスの完成度を持っている。

システムは推理ADVに良くあるコマンド&ポインタ選択式で古臭いと思う人がいると思うがこのゲームにはこれがしっくり来る。というかこのゲームはこのシステムで無ければここまでの評価にならなかったかもしれない。

難易度はコマンド高めで総当りでクリアできるほど簡単に出来ていない。だからといってクリア不可能になるほどに難しい訳ではないので頑張ってクリアしてやろうとやる気が出る作りになっている丁度良さだ。たまに詰まることもあるがそこを抜け出すと何故進めなかったのか納得できる作りので投げずに頑張ってほしい。さらに要所要所に文字入力があるので何となくプレイしていたら詰まるのでやるからには気合入れてプレイして欲しい。苦労して解くと探偵気分になること間違いなしだ。この難しからず易しからずの難易度を作るのに非常に苦労したと思う。おそらく何度もデバックしたんだろうなぁ…

自分がプレイしたのはサターン版だがプレステ版ではサターンで詰まりやすかった部分にもヒントが出るようになっているらしいのでほとんど詰まらずに解けるだろう。

また、ポインタで色々な場所を調べられるのが非常に楽しい。その反応一つ一つが面白いので別に意味が無いのにどうでもいい所を何度も調べてしまう。とりあえず女性キャラが出てくると無駄にポインタで胸を調べたのは俺だけではないはずだ。(そうだよね?)

シナリオは全七話の構成になっている。どの話も最初からオチまでしっかり作られている。また殺人事件だけではなく。ストーカー退治、、人助けとバラエティ豊かになっている。

プレイ時間も最終話を除くとプレイ時間はそれ程かからないので(詰まらない限り)さっくりとプレイできる。基準としては大体説明書の平均クリア時間の半分程度で十分クリア可能だ(セーブも可能)

ただ少し不満を言えばトリックが無茶すぎる。3話のトリックなんかは小説なんかでやられたらブチギレ確実だ。

また箸休めの役目か全部が探偵ADVではなく4話はノベル風、6話は3Dダンジョン風のゲームになっている個人的には4話は好きだが6話は数時間3D画面を長時間歩き回るだけなので正直微妙だ…。ゼロヨンチャンプみたいに本格RPGになっていたら良かったんだけどなぁ(贅沢言い過ぎ)

ストーリーだけでは無くキャラクターも魅力的だ。というかここまでシナリオに引き込まれたのはキャラのお陰といっても過言では無い位だ。それくらいキャラ一人一人がギャグを中心に非常にイキイキしている。上でも書いたが無駄な場所をクリックしてしまうほどだ。でも後半のここぞと言う所はバシッと決めてくれるのがまた良い。

ただそれだけ魅力的なキャラだけに外伝的な話を作る等してもう少し話に絡んで欲しかった。でもそんな事をしたらライター死ぬんで仕方ないか…。

あとこのゲームにはもう一つ特徴がある「マッハシーク」という読み込みを感じさせない技術を使っている。簡単に言えば先に読み込みをしているだけなのだが、これにより場所移動などがストレス無く出来る。ADVのシステムなので場所移動の割合は非常に多いのでこの技術は非常にありがたい。ここまで読み込みに気を使ったゲームはこれと天外2(PCE版)位だと思う。こういうユーザーに気を使ってくれるのって本当にありがたいよなぁ。

さらに登場人物の服装を毎回変えているのはすごいと思った。大概のADVは未だに同じ一枚絵しか使っていないのに良くやったものだ。グラフィッカーさんご苦労様です。この様な細かい点もしっかり作りこんでいるのは本当に頭が下がる思いで一杯だ。

ただしこのゲームここまでは不満は無いのだがこれだけは許せないという欠点がある。実はこのゲーム単品では完結してないのだ。

第一話の時点で色々複線が張られているのだが最後までプレイしてもボスグループが判明するところで終了してしまうのだ。上で書いたあまり話しに関ってこないキャラは続編で絡む筈なんだが発売されない限りどうしようもない…。続編が出ればまだ許せるのだが未だに(2005年12月現在)発売される気配が無いんだよコノヤロウ!!!!

もう続編発売する気無いなら発売しないって言ってください。待ち続けるの疲れました…

しかし単品で評価してもかなりレベルの高い探偵ADVとなっている。今なら前後と別れているが新品でも1500円で購入可能なので是非購入して。続編の可能性を開く&出ない苦しみを味わってくれ…。





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